· 

#00147 バスキア展と共同幻想


こんにちは、あおけんです。

 

先日、バスキア展に行ってきました。

 

私、アートとか芸術に疎いですが、

興味ないものほど行く価値はあると

思っています。

 

合わせて、かの有名起業家が惚れ込んで

高額な落札をした作品とやらを一目見る

には良い機会かと思ったわけです。

 

正直、自分にはバスキアの凄さや魅力が

分かっていない状態での突撃です。

 

結論から言えば、行って良かったです。

 

そして、バスキアの凄さを自分なりに

挙げるとするなれば、

 

・思想

・力強さ

・具現化

 

このあたりかなと思います。

しかも、80年代にこれを表現していた

ということにも大きな意味があったのかと。

 

芸術を分かったようなフリはしたくないので、

はっきり言ってしまいますが、、

 

私自身は、彼の作品が素晴らしいとか上手だ

とか思いませんし、欲しいとも思いません。

 

でも、有名起業家が買った理由は何となく

理解できますし、そこには、時空は違えど

同じような境遇というか、挑戦する人間に

とっての強い共感があったのだろうなと。

 

自分に良き影響やインスピレーションを

与えてくれる価値は計り知れないので、

それが安い買い物になることだってある

ことは否定できません。

 

バスキアはストリート出身で、あるものを

活かしているのがよく分かります。

 

ドアに描いたり、チラシの切り抜きのような

ものを貼り合わせたり、人、曲線、図形、

文字(英語、スペイン語)などが混ざり、

ダサくてやらなさそうなことが、一周回って

カッコよくなってるようにも思えます。

 

バスキア展は話題性もあってか、平日から

老若男女問わず多くの来場者で溢れていました。

とはいえ、デートには向かないだろうなと。

 

ちょっと冷めた見方をすれば、バスキアを

真似た存在が街中にいたら迷惑極まりないなと。

ストリートアートという名の落書きで見苦しい

世界観が完成します。。

 

橋や壁にも時々見かけますが、不快に感じる

ような公共物への落書きがあるのは事実です。

 

なぜそれが描かれたかとか、それを描いた人は

何を思ってそれを描いたかは、目を背けては

いけない社会問題かもしれないし、気にするだけ

ムダなただのバカの行動かは分かりません。

 

バスキアにとってのサードドア的なものや

ターニングポイントが何かといえば、

アンディ・ウォーホルや大物の画商や画廊、

美術評論家とのコネクションを利用したようで、

それがなければ、もしかしたら、子供の落書き

止まりで日の目を見ることもなかったのかも

しれないなと思ったりもします。

 

作品を綺麗に描けるかっていうクオリティより、

ユーモアと政治的メッセージなどが混在し、

思いやメッセージ性に共感を生んでいる側面が

強いように思います。

 

現代のコピペの情報化社会を予見したような

作品もあって、それを写真に残す人たちが

滑稽にも見え、あえてその人たちを含めて

写真を残してみたりしました。

ご査収ください。(笑)

 

これによって何に価値があるのかを考える

きっかけになったように思います。

 

お土産コーナーがこれまた面白いのですが、

トートバック  5,500円、傘 4,500円、

ディスプレー用スケボー 10万円といった

具合にプリント生産アイテムがずらりと

ならんでいました。

 

行列が行列を呼ぶ現象ってあると思うのですが、

バスキアはその尊さもあってか、うまく

商業ベースに乗ってるなというのが、

個人的な感想です。

 

純粋にアートを楽しんでる人からは

軽蔑されるような冷めた見方をしている

かもしれませんが、行ってよかったなと

思えるし、同じ入場料を払っているから、

どのような見方をしても良いですよね(笑)

 

今日も最幸の1日に!!