· 

#00139 その背景を想像せよ

こんにちは、あおけんです。

 

今回は、前回の続きになります。

 

「ドレス・コード?」展にあった良き問い

をしっかり掘っておきたいなと思います。

(繰り返し忠告ですが、ネタバレ注意です)

 

ぼやけた映像を映し出されたスクリーンと

人の声による演出がありました。

 

かなり ”間” をおいたメッセージであった

ため、良く分からないものと判断して

飛ばしてしまう人も結構いたのが残念

だと思いつつも、自分は結局その場に

2回分止まりました。

 

ニュアンスを伝えるのは難しいですが、

ポイントだけお伝えすると、

スクリーンには、ぼんやりと人が映り、

その人が、こちらに向かって、

「あなたの着ている服をください」的な

ことを言ってくるのです。

 

1回目、(途中から見たせいもあり、、)

コンテクストが全く読めず、その場で

何が言いたいんだろう?って、とりあえず

その場でじっくり考えることにしました。

 

同様に、近くにいた外人さんも座り込んで

じっと見ていました。日本語が聞き取れて

いたかは不明ですが、別のモニターに

英文テキストが出てたので、

さすが国立の美術館だなと。

 

切り口は、”服” でしたが、

最も重要な問題はそこではなく、

 

「相手がそれを求めているのはなぜ?」

 

をよく考えろってことだと解釈しました。

 

情報が少なく、相手もそこまで言わない。

そんなボヤっとした状況において、

相手に何かを与えるのがどれだけ難しい

ことかを改めて考えさせられました。

 

ただ言われた通りにしてあげるのは

簡単です。自分が持っているものを

差し出すことにはなりますが。

 

それが無くて困っているのか、、

それを奪えれば良いと思っているのか、、

私でなければいけないのか、、

それを本当にしなければいけないのか、、

他に解決方法はないのか、、

なぜそんな状況になっているのか、、

 

まあ、考え出すとキリがないのです。

 

でも、普段のことを思い返すと、

見えてる範囲、聞いた範囲の中で、

勝手に決めつけてしまうことが多く、

深くあらゆる想像をしているかといえば

そうでもないなと、その重要性に気づきます。

 

ここでは、「相手への歩み寄りできてる?」

という大きな問いかけがあるように思います。

 

そもそも、そのゾーンに興味関心をもって

足を止めるかって時点で、少々歩み寄りが

必要となります。

 

なぜなら、何の説明も書いてないし、

その状況が何を意味してるかも、すぐに

理解できるようにはなっていないので。。

 

そんなことを考えていたら、

存在しているもの全てに何かしらの

意味があって、それに気づけてないことが

多すぎるのだろうなと思わされました。

 

もうこれは想像力のトレーニングですね。

繰り返すしかないし、人間同士に至っては、

丁寧なコミュニケーションを心掛けて、

素直に聞いたり、間違ったら「ごめん」で

「あ!」「うん。」の域に近づいて

いけたら素敵だなぁと思うのです。

 

また、少々乱暴に裏を返せば、

相手のことなんて全部理解できないのだから、

興味がなければ、細かいことは気にするな

ということでもあると思ってて、、

 

まず、それは

 

自分のためですか?

誰かのためですか?

 

を問われているように思います。

服を着ることも、何かを与えることも。

 

生きて、何かをやる、行動する、示す

(今回だと服を着るのがそれ)ということは、

否応なしに参加を強いられる終わらないゲーム

であることが良く理解できた。

 

そういう意味でも、今回の展示のネーミングは

的を射ていて素晴らしいなと思います。

 

ドレス・コード?〔着る人たちのゲーム〕

 

行って良かったです。

今回はこんなところで。

 

今日も最幸の1日に!!