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#00137 構成(動線、見せ場、共感)

こんにちは、あおけんです。

 

今回のテーマは、フェスからの学びです。

 

大阪の泉大津フェニックスという会場で

まさにこのイベントのためのような土地です。

 

単純に好きなアーティストが出るから

という理由もあるのですが、裏側を観察

したくなる性分です。

 

さすがに何年も毎年のように開催してる

イベントだけあって、ストレスポイントが

かなり取り除かれているのが感じられます。

 

当たり前のように運営されていますが、

それって本当は凄いことなんですよね。

 

多様な人が大勢、クソ暑い中、1つの会場

に押し寄せる。これをコントロールするのは

相当な準備が必要になると思います。

 

・見やすさ、分かりやすさ

・十分なキャパの確保

・人員配置

 

これらを最適化して、心地良い動線が

つくられています。

 

交通ルート、入退場のゲート、

物販、飲食、写真スポット、ステージ、

トイレ、ごみ分別、タイムライン

等々、入念に作りこまれています。

 

巨大な駐車場には白線などなく、誘導員さんが

うまいこと整理しており、ゾーンごとに番号も

ふってあるから見つけやすくなっています。

 

「写真はここで撮ってね」と言わんばかりの

スポットも準備して、イベントの思い出を

切り取りやすくしてあるし。

 

ドリンクの値段も意外と良心的で、

1本200円だから我慢することなく

水分補給が可能になっています。

 

孤立した場所(高速道路SAとか)だと

値段を吊り上げることは簡単ですが、

お金儲けより、来場者の熱中症対策の方を

大切にした価値観が翌年のリピーターさんを

生むのだろうなと思います。

 

で、アーティストについても、1流だなと思える

点についても少し言語化しておきます。

 

テクニックはもちろんですが、

必ずと言っていいほど「見せ場」があります。

 

あとから思い返したときに、口にできるような

分かりやすいハイライトがあるのです。

 

例えば、レキシというミュージシャンは、

バックバンド含めて、演奏能力は高いですが、

それに加えて、「歴史」という切り口と、

エンターテインメント性を持っています。

 

ライブ中に大量の大きなイルカバルーンを

客席に放り込みプッシュさせたり、

コール&レスポンスを多く取り入れたり、

コアなファンが稲穂を持ってきていて振り回す

っていうユニークな共通言語があります。

 

「楽しそう、私も参加したい」という感情が

広がっていく仕掛けが盛り込まれていて

さすがだなと感心するばかりでした。

 

個人的には、レキシの「きらきら武士」って

曲のメロ後ろのスネアさばきが超好きです。

はい、サビでも歌でもギターでもなく(笑)

 

少々長くなりましたが、、

 

遊びのような1日も見方を変えると

抽象転用可能な要素を至る所で見つけられます。

 

簡単にまとめると、

 

「最初から最後までストレスのない

心地良い動線を設計し、その中に明確な

見せ場、共感ポイントがあること」

 

このユーザー体験を意識することが、

より良い価値提供の本質なのかなと思います。

 

今日も最幸の1日に!!