人間中心的世界の普遍性


すべてのモノゴトに取り組むときに理解すべき大原則があることに気が付きました。要は結果を左右する重要なことです。

言われてみれば当たり前のことと感じるかもしれませんが、これを抽象化・言語化し、理解までできている人は多くはないはずです。

サッカー、勤め人、事業主、投資の4つの世界に身をおいた経験からようやく気づけました。

①どんな人がいるのか?

私たちが生きるこの世界は、人間が中心となって、構築されています。

どの分野でも構いませんが、まずは、その世界(市場)の関係者をすべて洗い出しましょう。そして、力関係やキーマンは何にフォーカスするかで変わります。

 

【Ex.自分がプロのサッカー選手と仮定】

チームメイト、監督、指導者、対戦相手(各ポジション)、観戦者(現地、TV等)、スポンサー、サッカー協会、、等々。

 


②その人は何をしてほしいのか?されたくないのか?

客観視できる人は既に成功の素質を持っています。基本的なことですが、他人の欲求を満たすことをまず考えるのです。自分がされて嬉しいこと嫌なことを他人に適用するのも方法の1つではありますが、多様な人がいる以上は、一度主観は捨てて、その立場を経験したり、意見を聞いたり、徹底的に想像すべきです。

 

【Ex.自分がプロのサッカー選手と仮定】

・監督→結果を出してほしい。指示に従ってほしい。

・観戦者→勝ち負けより、スーパープレーで盛り上がりたい。

・スポンサー→注目を集めて広告効果を高めたい。

 


③それに対して自分は何ができて、何ができないのか?

付加価値は需給の上でしか成り立ちません。そのため、まず需要を明確にします。そして、その需要に対して自分ができること、できないことを把握します。

 

【Ex.自分がプロのサッカー選手と仮定】

・監督の指示を忠実に守り、リスクの少ないプレーができる

・魅せるようなテクニックは持っていない

・地味でカリスマ性はない

 


④その中で、自分は何をやりたいのか?

自分が「できること」と「やりたいこと」は必ずしも一致するとは限りません。

一番ハッピーなのは、「需要・できること・やりたいこと」が一致することです。人生そんなに甘くないので、ここが価値観のよって見極めるポイントになります。需要はあるけど「できないこと」が「やりたいこと」であれば、できるようにするしかありません。仕事において「そんなにやりたくはないけど、需要があるし、できるからやっている」スタンスの人もいると思いますが、これも多様な価値観の1つなので、ここでの正解はありません。

 

【Ex.自分がプロのサッカー選手と仮定】

・観客を楽しませるプレーをしたい

・注目を浴びる言動もしてみたい

 


⑤自分のやりたいイメージを具現化する。極限までイメージ通りに仕上げる。

何がやりたくて、何が足りないのかが明確になれば、それを満たすために努力あるのみです。極論、100回トライして、100回すべて再現できるようになれば、自信も伴って、成功率が極めて高くなります。また、想定外のワーストケースに遭遇しても対応できるところまで高めたいものです。

 

【Ex.自分がプロのサッカー選手と仮定】

・100発100中のフリーキックの精度

・金髪アフロで、無謀な大口たたいて、有言実行。

 


一例として、自分がプロのサッカー選手と仮定した場合を示しましたが、

ポイントはどこにフォーカスするかです。

 

まず、趣味ではなく、ビジネスとしてお金が発生していることが、

どういう意味なのかを良く考えなければいけません。

 

この世界は、「資本主義経済」が大前提として回っています。

そして、ここでは自分の給料は、誰が払っているのでしょうか?

 

監督ではありません。所属クラブでもありません。

主に、観客(観戦料)とスポンサー(広告費)です。

 

観客やスポンサーを喜ばせる選手であることが最も重要に思えます。

 

その上に自分のやりたいことを重ね合わせることは、

正しい努力であり、結果にも繋がりやすいように思います。

 

 

ちなみに、今回の例が試合に勝つことが前提にあって、

自分が上手い選手を目指すのであれば、、

 

チームメイトに喜ばれる視点なら、

・広い視野と判断力

・精度の高いパス

・仲間のミスをカバーする体力

 

相手選手に嫌がられる視点なら、

・緩急ある細かいドリブル

・シュート精度の高い両利き

・追いつけないスピード

・当たり負けない体幹

 

といった具合になります。

 

 

サッカーやらない人の為に、もう一例だけ。

 

企業の経営者の立場であると、

 

・会社(利益を上げたい)

・顧客(価格を下げてほしい)

・株主、出資者(配当が欲しい)

(配当より開発費にあてろ)

・従業員(給料、ボーナスが欲しい)

・国(法人税納めて、内部留保やめて)

 

のようなことが挙げられ、

全員に完璧に応えるのは無理です。。

 

バランス力が求められますし、

価値観、優先度のロジックが必要です。

 

例えば、私なら、

amazonのベゾス氏を見習って、

利益は開発費にあてて、成長と説明責任をもって、

納得してもらうようにすることが

最も合理的であるように思います。

 

 

この結果を左右するのに直結する5つのステップは、

人の多様性を細分化すればするだけ市場が広がります。

 

人間の数だけ悩みや困りごとはあるし、

大なり小なり、理想と現実には

まだまだギャップがあります。

 

そのギャップを埋めることは、

人を喜ばせることであり、

ビジネスの種でもあります。

 

人への関心と自分のモチベーションが

人生を創るといっても過言ではありません。